ピッキング

薬剤師
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調剤薬剤師のピッキングのコツは?
調剤薬剤師に欠かせないピッキング。今回は、ピッキングのコツと、ミスを防ぐ3つのポイントを解説するよ!
薬剤師マン
薬剤師マン
  • 調剤薬剤師のピッキングのコツは?
  • 調剤薬剤師のピッキングのミスを防ぐ3つのポイント
  • 調剤薬剤師のピッキング方法の工夫例
  • 調剤薬剤師のピッキングをする時の注意点

をまとめました。

 

調剤薬剤師のピッキングのコツは?

棚の場所を覚える

薬品棚

薬品棚の配置をざっくりと頭に入れておくだけでも、ピッキングがスムーズになります。特に、初めて勤務する薬局などは、勤務時間前に棚の並びを、ざっと確認しておくとイイですね。

 

処方箋に書かれている薬品名と規格を最後まで読む

ピッキングをする時に、まず最初に間違えるポイントは、処方箋に書いてある薬品名を、読み間違えてしまうことです。決して思い込みで読まないように、注意しましょう。薬局には、似たような名前の薬がたくさんあります。

薬の名前をしっかり読んだら、規格も必ずチェックしましょう。薬の名前が合っていても、もし規格を間違えると、健康被害の可能性があるので危険です。 

 

手のケアをしっかり

爪が長すぎると、薬のヒートシールに穴をあけてしまいます。爪が短すぎると、薬のパッケージが開けにくくなってしまいます。また、手が乾燥していると、薬の包装の角などがぶつかって傷になりやすくなります。爪をちょうど良い長さに切って、適度に保湿しておくのがオススメですよ。  

 

調剤薬剤師のピッキングのミスを防ぐ3つのポイント

複数人で確認

ダブルチェック

自分で準備した薬は、他の薬剤師に確認してもらうのが基本です。うっかりミスは、他人が見ればすぐに気づきます。1人薬剤師など、自分で確認せざるを得ない状況以外は、必ず他の人にチェックを頼みましょう。  

 

思い込みを捨てる

ピッキングでミスが起こるのは、ほとんどの場合、思い込みが原因です。暗算の計算ミスや、薬の取り違いなどで、ミスが出やすいので注意しましょう。  

 

スピードを重視しない

患者さんを待たせているからといって、過剰に急ぎすぎるとミスの原因になります。何より1番大切なのは、正しい薬をお渡しすること。スピードを重視しすぎないように注意しましょう。  

 

調剤薬剤師のピッキング方法の工夫例

  • 簡単な計算にも電卓をつかう

電卓

ピッキングする数の計算には、電卓を使うのをオススメします。頭がクリアな時は大丈夫かもしれませんが、疲れが溜まった時だと、平気で暗算を間違えます。電卓は、薬剤師の必須アイテムですよ。

 

1文字監査をする

1文字監査って聞いたことありますか?

  1. まず、ヒートシールの耳部分を、処方箋の該当薬品名部分に合わせます
  2. 処方箋の医薬品名の1文字と、ヒートシールの耳部分の薬品名の1文字目が合致しているか確認します
  3. ヒートシールを横にずらして、目で追いながら1文字ずつ対応させ確認します

このやり方、単純作業なので、思い込みが起こりにくいです。

特に、

  • 普通錠、OD錠、徐放錠の違い
  • mg規格の違い

を意識するのには効果抜群。多少時間はかかりますが、チャレンジしてみましょう。  

 

機械に頼る

ピッキングを誘導する機械や、散剤や水剤などの監査システムも開発されています。ピッキングが苦手な人は、ミス防止のための機械化がされている薬局で働くのがイイかもしれません。  

 

調剤薬剤師のピッキングをする時の注意点

錠剤のヒートシールは、全て目視

錠剤

同じ棚に入っていたからといって、全て同じ薬とは限りません。色んな原因で、違う薬が混入していることがあります。ピッキングした錠剤は、全て同じモノかをしっかり確認しましょう。  

 

1人薬剤師の時は特に注意して確認

1人薬剤師で働いているときは、他の人にピッキングを頼んだり、確認してもらうことができません。自分でピッキングして、自分で確認することになるので、いつも以上に神経質に確認する必要がありますね。  

 

錠剤の包装単位に注意する

初心者薬剤師がやりがちなピッキングミスが、包装単位の勘違いです。錠剤は全てが10錠のシートというわけではありません。14錠のシートや、珍しいモノでは12錠のシートもあります。ピッキングの時は、包装単位も必ずチェックしてみましょう。

 

まとめ

錠剤の数

  • 調剤薬剤師のピッキングのコツは、焦らず落ち着いてやること
  • 複数人で確認、思い込みを捨てる、スピードを重視しないのが、ピッキングのミスを防ぐ3つのポイント
  • 調剤薬剤師のピッキング方法は。やりかた次第でいろいろ工夫できる
  • 1人薬剤師の時は、ミスが起こりやすいので要注意。薬を1つ1つしっかり確認することも大切。