- 薬剤師のフリーランスの年収はどのくらいか
- 薬剤師のフリーランスで儲かるためのコツ
- 起業して経営することが難しい理由
- フリーランスになる前に注意すべき点
をまとめました。
薬剤師のフリーランスの年収はどのくらい?
企業と直接契約して働く場合
- 上手くいけば、年収約1200万円
企業と直接契約する、フリーランスの薬剤師の場合は、派遣薬剤師よりも高い、時給6000円程度の契約で働けることがあります。
- 時給6000円で1日8時間、週5日働くと、年収は約1200万円
ただし、好条件で仕事を途切れさせずに働くのは至難の業。普通の人には、年収1200万円は難しいと思っておきましょう。
- 最悪の場合、年収410万円以下
フリーランスになったものの、仕事が上手く決まらないこともあるかもしれません。
仕事がないときは、パートやアルバイトとして働くことになりますが、時給の相場は2000円。
- 時給2000円で1日8時間、週5日働くと、年収は約410万円
しかも、フリーランスだと、営業や企業とのやりとりに時間を取られることもあります。薬剤師として働く時間が少なくなると、その分年収も下がってしまうので、覚悟しましょう。
個人薬局を起業する場合
- 1店舗経営すると500万円〜800万円程
薬局を1店舗だけ経営していても、年収は普通の薬剤師と変わりません。
しかも、起業していきなりこの年収を手にすることはできません。
個人薬局の場合、一人薬剤師で処方箋を1日30~40枚ゲットできれば、家賃や人件費などの固定費が賄えます。
でも、個人薬局では、地元の病院と太いパイプでもない限りは、患者さんを一気に増やすのは難しいですよね。そうなるとコツコツ地道に増やしていくしかありません。
薬剤師のフリーランスで儲かるためのコツ
「人」として魅力のある薬剤師になる。
薬局経営者にとって、良い人材の確保が1番大変です。例えば、薬局内の悪い雰囲気を良い雰囲気に変えてくれるような、コミュニケーション能力の高い薬剤師は、喉から手が出るほど欲しい人材です。
ただ知識があって何でもできる薬剤師でなく、「人」として魅力のある薬剤師が、フリーランスとして重宝されますよ。
取引先とwin-winな関係を築く
- 極端な報酬UPを交渉する
- もっと良い取引先が見つかったからといって、現在の仕事をドタキャンする
など、自分の利益ばかり考えている薬剤師は、取引先に嫌われます。
- 今よりプラスでできることを提案した上で、報酬を交渉する
- 仕事を始める前に、最低限契約する期間をしっかり定める
など、お互いにメリットがあるような交渉をすることが重要です。
起業して経営することが難しい理由
薬の仕入れ値が割高
薬の仕入れ値は、卸や製薬会社が主導して決めていきます。
なので、購入金額の少ない個人薬局は、大規模チェーン薬局よりも、薬の仕入れ値が上がってしまいます。薬を売っても、利益がほとんど無いなんてこともあります。
好立地は、医師とのコネがないとゲットできない
クリニックの門前薬局用の土地のような、好立地は、医師とのコネがなければ、手に入れるのが難しいです。
個人で選べるような土地は、開業したところで、患者さんが集まらないケースも多いんです。
フリーランスになる前に注意すべき点
会社の研修は受けておく
フリーランスになると、会社に所属しなくなるので、会社主導の研修を受ける機会がなくなります。
フリーランスになる前に、受けられる研修は全て終わらせ、スキルアップしておくのが良いですね。
資格を取っておく
- 認定薬剤師
- 専門薬剤師
- スポーツファーマシスト
など、薬剤師がスキルアップのために取得する資格は、フリーランスになる前に、なるべく取ってしまいましょう。フリーランスになると、取引先への営業などで、とにかく時間がなくなります。
資格は、フリーランスになる前に取っておくのがおすすめです。資格を持っていると、取引先へのアピールにもなるので、オススメです。
まとめ
- フリーランスの薬剤師の年収は、ピンからキリまで
- 薬剤師のフリーランスで儲かるためのコツは、魅力的な薬剤師になること
- 薬局で起業して経営するのは、個人レベルでは難しい
- フリーランスになる前には、準備が必要