子ども薬剤師

薬剤師
薬剤師
子どもを薬剤師にさせたい理由は?
薬剤師って、給料も良さそうだし、気になる職業だよね?本当におすすめできる職業なのか、現場で働く薬剤師の目線で考えてみたよ。
薬剤師マン
薬剤師マン
  • 子どもを薬剤師にさせたい理由は?(親目線で)
  • 子どもが薬剤師になることを本当に勧められる?
  • 薬剤師にさせた方がいい子ども、させない方がいい子ども
  • 現役の薬剤師から見た子どもを薬剤師にしたいリアルな意見

をまとめました。

 

子どもを薬剤師にさせたい理由は?(親目線で)

給料が良いから

お金と子ども

薬剤師は、日本の平均年収以上の給料を稼ぐことができます。パート薬剤師の募集を見ても、時給2000円以上とか、主婦のパートにしてはびっくりな数字が載っています。儲かりそうだから、子どもに薬剤師になってほしいと考える人がいるのも納得です。

 

仕事が安定してるから

薬剤師は国家資格なので、就職も決まりやすいし、転職もしやすいです。不景気なので、安定した仕事である、薬剤師の人気が高まっているようですね。

 

人の役に立つ仕事だから

薬剤師は、人の健康や命を守るのが仕事です。どうせなら、我が子には、人の役に立つ職業に就いてもらいたいですよね。医療職なので、世間的なイメージが良いのもポイントです。

 

子どもが薬剤師になることを本当に勧められる?

子どもが薬剤師になることに賛成の声

仕事が楽そう

仕事が楽

友人に、薬剤師は楽してお金がもらえる職業だから、子どもにやらせたいと言われたようです。投稿者は薬剤師のようですね。確かに、楽してお金がもらえる仕事なら最高ですよね。実際の現場はそんなに甘くはないのですが・・・。

 

食いっぱぐれなさそう

高校生の子どもを持つ親が、安定した職業は、薬剤師と教師と言っていたそうです。資格職で給料も良く、仕事が安定しているイメージが、子どもに薬剤師になってほしい理由の1つのようです。

 

子どもの夢を応援したい

お世話になった薬剤師に憧れて、受験勉強を頑張る子どもを応援している母親の声です。親ならば、子どもの夢を応援してあげたいですよね

 

子どもが薬剤師になることに反対の声

薬剤師にはデメリットもある

薬剤師の仕事には、良いところだけじゃなく、悪いところもあるという、現役薬剤師の声です。確かに、薬剤師として働いたことがない人には、薬剤師の仕事の裏側までは、見えてこないかもしれません。

 

薬剤師になるのは大変

子どもを今から薬剤師にするのは大変だから、勝ち組の仕事ではないという、薬剤師の意見です。薬剤師は、だんだんと狭き門になっているので注意しましょう。

 

将来が暗い

薬剤師は将来が暗そうなので、子どもに就かせるかを迷っているという声です。薬剤師の人数が増えているので、都市部では給料が下がってきています。仕事には単純作業も多いので、将来はロボットやAIに奪われてしまう可能性もあります。決して、生涯安泰な職業ではありません。  

 

薬剤師にさせた方がいい子ども、させない方がいい子ども

薬剤師にさせた方がいい子ども

  • 薬や薬剤師の仕事に興味がある子ども

薬剤師

いくら親が、子どもに薬剤師になって欲しくても、本人に強い意志がなければ、やめた方が良いです。薬学部は留年する人も多く、国家試験を突破するには、猛勉強しなければいけません。親に言われたから何となく・・・では、モチベーションを保つのは難しいでしょう。

  • 薬剤師として働きたい理由がある
  • 薬にすごく興味がある

って子どもなら、自分の将来の夢を実現するために、頑張ることができるかもしれません。  

 

  • コミュニケーション能力が高い子ども

薬剤師は薬局の中で、ひたすら薬を作り続ける仕事と思われがちです。でも、最近の流れとして、

  • 患者への指導
  • 患者の薬の管理
  • 自宅まで薬を持って行く在宅医療

など、患者とのコミュニケーションが重要視されています。人と話すのが好きな、コミュニケーション能力が高い子どもなら、楽しんで仕事をすることができるでしょう。  

 

  • 勉強が好きな子ども

薬学部には難しい卒業試験がありますし、国家試験も難関です。薬剤師として働き始めてからも、新しい薬はどんどん増えるし、医学の進歩について行くためには、一生勉強を続けなければいけません。勉強が好きで、楽しんでできる子が、薬剤師に向いています

 

薬剤師にさせない方がいい子ども

勉強が苦手な子ども

勉強が苦手な子どもは、薬学部に入ったとしても、留年してしまい、卒業できないことが多いです。

大学の受験生は、国家試験の合格率が良い大学を好むので、大学側も必死です。卒業後の国家試験に、確実に受かりそうな人以外は、卒業試験で落として、留年させるのです。

勉強が苦手だと、そもそも国家試験に挑戦することすら、できないかもしれません

 

人とのコミュニケーションが苦手な子ども

  • 理科や化学が大好き
  • 実験が好き
  • 薬に興味がある

って子どもは、ぱっと見は薬剤師に向いていそうですが、人とのコミュニケーションが得意じゃないと、将来辛い思いをすることがあるかもしれません。

薬剤師の仕事は、「モノ(薬)」を相手にする仕事から「ヒト」を相手にする仕事に変わってきています。薬に興味があるだけなら、薬剤師よりも、製薬会社の研究者や、大学の研究員として、仕事をするのが良いかもしれません。

 

現役の薬剤師から見た子どもを薬剤師にしたいリアルな意見

大学の薬学部に入ればOKではない

勉強

薬剤師の人気が高まっているので、薬学部の数がどんどん増えています。

中には偏差値30台など、誰にでも手が届きそうな大学もありますが、要注意です。あまりに偏差値が低い大学は、留年ばかりで卒業できなかったり、運良く卒業できたとしても、国家試験に合格しないことが多いのです。

お金と時間が無駄にかかるだけで、結局薬剤師にはなれなかった・・・ってことがザラにあるので、大学選びは重要です。ある程度の偏差値の大学に、合格できないなら、薬剤師は諦めた方が無難です。

 

楽な仕事だからと選ぶのは間違い

薬は命を救うものですが、使い方を間違えると命に関わります。薬剤師が間違った薬を渡したせいで、患者が亡くなり、薬剤師が業務上過失致死罪に問われた事例もあります。常に人の命に関わる、ミスが許されない仕事は、想像以上に精神的に消耗しますよ。

最近は薬局の数も増える一方で、競争も激しいです。サービス合戦になっていて、夜遅くまで営業したり、日・祝日も営業する薬局が増えています。残業も普通にありますし、休みが取りにくい場合もあります。

楽な仕事って実感は、残念ながらありません。

 

給料が良いのは昔の話

薬剤師の人気が高まり、人数が増えています。そのせいで、給料はどちらかと言うと下がり気味。初任給は高くても、あまり昇級しないことが多いです。単純に給料を求めるなら、マスコミや商社マン、IT系企業など、もっと稼げる職業はたくさんあります

 

子ども本人の希望で、薬剤師を目指して欲しい

薬剤師は、医者の使う薬をチェックできる、唯一の職業で、やりがいがあります。患者が元気になっていくのを、見届ける毎日は、とても充実しています。子どもが、薬剤師に魅力を感じて、真剣に目指しているのならば、全力で応援してあげてください

親のゴリ押しで薬学部に入れるのは、絶対やめましょう。正直、学費を考えるとコスパが悪い場合もありますし、将来性が抜群とは、まったく言えない職業です。

 

まとめ

まとめ

  • 薬剤師は、人の役に立つ安定した仕事
  • 実際はそんなに楽じゃないし、稼げないこともある
  • 人と関わることと、勉強が好きな子どもが薬剤師に向いている
  • 子ども本人の夢が薬剤師なら、全力で応援しよう